泓徳能源日本蓄電池プロジェクトのグリーンプロジェクトボンドがBBBの予備格付を取得
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泓徳能源/HD Renewable Energy(以下、HDRE)グループの日本における蓄電池プロジェクトHeliosを裏付資産とする「HDRE 蓄電池グリーンプロジェクトボンド(信託受益権/ABL)」は、野村キャピタル・インベストメント株式会社がストラクチャリングを担当し、野村證券株式会社がアレンジャーとして関与する中、株式会社格付投資情報センター(R&I)より、「BBB」予備格付を取得しました。
本件は、北海道札幌市における系統用蓄電池事業を裏付としたプロジェクトファイナンス案件です。R&I は、本プロジェクトについて、スキームの構成、事業運営計画およびキャッシュフローの安定性を評価しており、あわせてHDREグループが有する蓄電池および電力市場における実務経験と遂行能力を反映したものとしています。
また、本予備格付は、日本の電力市場制度および金融スキームの枠組みの下で、本プロジェクトが資本市場に受け入れられる投資条件を備えていることを示すものであり、日本における系統用蓄電池資産を対象としたグリーンファイナンスおよびプロジェクトファイナンスの実例形成につながるものと位置付けられています。
主な格付のポイントは以下の通りです。
- HDREグループは台湾証券市場に上場するエネルギー企業であり、日本子会社が本件のスポンサーを務め、蓄電池を含む電力事業において十分な実績と事業遂行能力を有しています。
- 日本およびオーストラリアにおける大規模蓄電池プロジェクトの開発実績に加え、2024年の長期脱炭素電源オークションにおける蓄電池案件の最大規模落札が評価されています。
- 本件は北海道札幌市の系統用蓄電池(BESS)を裏付とする完工済みプロジェクトであり、投資家は開発・完工リスクを負いません。
- 信用力のあるメーカーによる長期容量保証および保守体制が整備されており、設備性能リスクが抑制されています。
- プロジェクトファイナンス方式を採用し、信託およびSPVによる倒産隔離性が確保されています。
R&I による評価の詳細につきましては、以下の完全版レポートをご参照ください。